災害・オウム対策調査特別委員会

2015/1/23(金)災害・オウム対策調査特別委員会(2)

日本共産党・はたの昭彦議員の続きまして、同じく日本共産党のぬかが和子議員の質疑です。

前回のはたの議員の記事を書いてから、このページを書くことに自分自身若干の躊躇がありまして・・・(^_^;)でもやっぱり書きますね。


正確な内容は区議会のHPに会議録が公開されるまでお待ちください。

また、当日使用された資料は区議会ホームページに公開されています。 災害・オウム対策調査特別委員会報告資料 平成27年1月23日

 

[参考][引用]は情報の補足として個人的に追加したもの。( )は個人的な意見・補足等です。



日本共産党 ぬかが和子議員


▼ストロンチウムのリスクに対する認識について

 

<質問>

ストロンチウムのリスクについてどのような認識を持っているか。


<答弁> 保健予防課長

骨などに蓄積し、長く体内に留まるため放射性物質としては問題がある。

 

<質問>

(アメリカ政府のデータから作られたストロンチウムの汚染地図を提示して)ストロンチウムの汚染があったことは明らかで、未来の子どもたちのことも考えれば、今後ストロンチウムの測定なども考えていかなくてはいけないと思うがどうか。

 

[参考]

WHITEFOODさんのブログより

アメリカ政府が発表したストロンチウムの汚染地図

 

<答弁> 保健予防課長

低線量被曝についてはこれまでも質疑してきたが、明確な認識はまだ確立されていない。今後の知見の集積を待って、それに応じた対応を区でも行っていければと考える。

 

<質問>

子どもの命を守るということは、地方自治法に基づく基礎自治体の使命であり、役割である。国がどうだからという問題では無いと思うがどうか。

 

[参考] 地方自治法 第一編 総則 

 

第一条の二  地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。

○2  国は、前項の規定の趣旨を達成するため、国においては国際社会における国家としての存立にかかわる事務、全国的に統一して定めることが望ましい国民の諸活動若しくは地方自治に関する基本的な準則に関する事務又は全国的な規模で若しくは全国的な視点に立つて行わなければならない施策及び事業の実施その他の国が本来果たすべき役割を重点的に担い、住民に身近な行政はできる限り地方公共団体にゆだねることを基本として、地方公共団体との間で適切に役割を分担するとともに、地方公共団体に関する制度の策定及び施策の実施に当たつて、地方公共団体の自主性及び自立性が十分に発揮されるようにしなければならない。

 

<答弁> 保健予防課長

区民の生命を守るのは区の使命だが、ある程度根拠のあることに対して行うものであるという認識。

 

<質問>

これらの陳情や議論が根拠を示している。足立区が空間線量の独自基準を決定した時も、自治体として判断して決定に踏み切った。低線量被曝の問題についても同じ立場に立ってほしいと思うがどうか。

 

<答弁> 保健予防課長

区としては、国および世界的ゴールド・スタンダード(年間100ミリシーベルト以下では確定的影響は現れない)に基づいて対応していく。

 

<ぬかが議員の意見>

この2年間議論してきた中で区も認めているように、被曝は少なければ少ないほどいい、ゼロに近い方がいい。だから被曝は避けるということをは当たり前のこと。そういう立場で取り組んでもらいたい。


▼土壌汚染の対応について

 

<質問>

(区民が区道で採取した砂利を提示して)この高線量の土の処理を危機管理課に相談したが対処してもらえなかった。今後このようなケースが相談された場合どうするのか?

 

<答弁> 危機管理室長

公園や学校などで出た汚染土や落ち葉などは敷地内に埋めている。うっすらと積もったものは高圧洗浄など行って下水に流している。集めて処理することはやっていない。委員が持ち込んだもののような場合、持っていく先はないので元に戻すしかない。

 

<質問>

高線量のものを元の場所に戻せというのは、命を守る基礎的自治体が取るべき態度ではないと思うがどうか。

 

<答弁> 危機管理室長

(放射能汚染の)低減対策は道路管理をするものが行うべきことで、一般の人がその土を持ってきてしまうこと自体に問題がある。

 

<ぬかが議員の意見>

(放射能汚染された土を)持ってくることに問題があると指摘をする前に、住民の不安を減らす、そそういう数値だということを真剣に受け止めて対応することが、危機管理室として取るべき態度ではないか。そうじゃないからお母さんたちが不安に思う。私も議員生活を20年以上やってきたが、毎回傍聴席がいっぱいになる委員会はない。どれだけみなさんが真剣なのかということを受け止めていただきたい。新年度に向けての体制づくり、特に「おいしい給食」を標榜しているなら「安全な給食日本一」を目指すよう強く要望する。


この路傍の土の件はこのあとさらに一悶着ありまして・・・それはまたのちほど別記事で書きたいと思います。続いては自民党のただ太郎議員の質疑です。