災害・オウム対策調査特別委員会

2015/3/12(木)災害・オウム対策調査特別委員会(1)

傍聴してからずいぶん時間が経ってしまいました(^_^;)

区議会のHPにはこの日の会議録の速報版がすでにアップされていますが、お時間ない方のためにまとめてみたいと思います。

 

いや~しかしまぁ、原発事故から丸4年ですね。自分の生活も、世の中も、なんかいろんな意味ですごく変化したような気がします。

 

私自身、最初の一年はただただ地震が怖くて、放射能のことはあまり不安に思うこともなく過ごしていました。今思えば恐ろしいですが・・・(いつ気が付いたのかはまた改めて書きます♪)

 

ある日突如として「ん・・なんかまずいことが起きている!?」と思った私は、足立こどもを守る会に出会い、平成24年の4月に生まれて初めて議会の傍聴に行きました。

 

それ以来、一度も欠かさずにこの委員会を傍聴し続け、この日とうとう足立区議会改選前の最後の委員会を傍聴したわけです。

 

以前ここに書いた通り、改選にあたる今年度の委員会では、現在審査されている陳情は”採択”か”不採択”の判断が出されるか、もしくはこれまで通り”継続”となっても「審議未了」で廃案になる運命・・・(ノД`)シクシク

 

覚悟というか、ある程度予想はして臨みましたが、まぁ結果はご想像のとおりかと・・・でも、そんな中でも前に進まねば( ・`д・´)bという気持ちでレポートしま~す♪

  

 

正確な内容は区議会のHPに会議録が公開されるまでお待ちください。

また、当日使用された資料は区議会ホームページに公開されています。 災害・オウム対策調査特別委員会報告資料 平成27年3月12日

 

[参考][引用]は情報の補足として個人的に追加したもの。( )は個人的な意見・補足等です。


まず最初に、ずっと凍結・継続になっていた2本の陳情が審査されましたが、特に変化がないということで質疑もなく、凍結・継続(=廃案)になりました。”凍結”というのは、以前ある区議さんに聞いた話では「陳情の願意がすでに行政の手によって一部叶っている」ということなんだそうです。実際に学校などの施設については測定や低減対策などが行われましたから理解はできるんですが、なぜ採択にはならないのでしょう。

 

この2本の陳情は採択こそされませんでしたが、原発事故直後の区議会にいち早く提出され、実際に区が放射能対策に取り組むことにつながった陳情だったと思います。陳情人の方たちには心より感謝したいと思います。

 

しかしながら、今でもこの状況が変わっていない。

ぜひ読んで欲しいので引用します。


◆足立区内の小・中学校及び保育所・幼稚園での放射線の測定と測定結果の公表に関する陳情(平成23年6月10日受理)


【陳情趣旨】


東京電力福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質が気流に乗り飛散し、主に福島県で汚染が広がっていますが、東京都東部地域、特に足立区や葛飾区でも周辺地域よりも高い放射線が確認されています。これは福島原発から出た放射性物質が、気流に乗って運ばれ、雨などにより地面に沈着したことが原因と考えられます。放射性降下物による汚染の程度は、いわき市や白河市などと同程度となっています。

文部科学省は幼児、児童、生徒が受ける放射線量の限界を年間20ミリシーベルトと暫定的に規定していますが、本来は1ミリシーベルトと決められていたものであり、20ミリシーベルトまで安全という科学的根拠は何もありません。外部被ばくでは「直ちに健康障がいはおきない」としても、成長期にある子どもたちは放射線感受性が高く、たとえ低線量であっても後年に深刻な被害が引き起こされる危険がある内部被ばくを考慮すれば、細心の注意を払うことがどうしても必要です。

以下の項目について、福島原発事故が収束するまで、早急に実施していただきますようお願いいたします。


【陳情事項】


1.足立区内の小・中学校、保育所・幼稚園において放射線量を定期的に測定すること(校庭・園庭の土壌及び地上<中学校1m、小学校以下0.5m>)。

2.測定結果を公表すること。


以上のとおり陳情いたします。

◆保育園・幼稚園・学校などの放射線量を計測して公表することを求める陳情(平成23年6月13日受理)


【陳情の趣旨】


保育園・幼稚園・学校などの放射線量を計測して公表することを実施してください。


【陳情の理由】


子どもを保育園、幼稚園、小・中学校に通わせる親としてはそこの放射線量がどのくらいの値なのか知りたいです。園庭は?校庭は?砂場は?

これからプール授業もあります。

区役所にこういう子どもの入る場所の放射線の測定をお願いしてもなかなか動いてくれません。

「安全だ」「ただちに健康被害は生じない」と言われるだけでは納得できません。

区役所がただちにこうした場所の放射線量を計測して公表するよう議会・議員の方々から言ってほしいです。署名を添えて陳情します。


この4年前の区民のこの訴えどうでしょう?


4年経った今どう感じますか?


凍結された理由はおそらく、後から出された陳情が採択されない理由と同じなのではないかと私は思います。


内部被曝、低線量被曝の健康影響について認めたくない、その一点だけ?なぜ認めたくないの?測定にお金も労力も必要ですよね。一部の区民の要求だけじゃ予算が取れないって?どの陳情の中にも足立区が補償しろとか責任取れとか書いてないんですよ。区民は「あとはこっちで判断するから、とりあえず行政は責任持って情報を公開して欲しい」と言っているだけじゃないのかな。


それは被曝のリスクについて、区民と同じ目線で立たないと何も見えてこないし、意図的に、故意に目線を合わせないのだとしたら、それは区民からの信頼を損なっても仕方ないですよ。


次は新規の陳情のことについて書きましょ。