山本太郎議院初質疑の文字起こし(3)

一刻も早く給食食材の安全性を確保して!

平成25年11月5日(火)

参議院・内閣委員会

新党今はひとり

山本太郎参議院議員の質疑文字起こし(3)

 

山本太郎議員

安倍総理。9月7日のオリンピックプレゼンでおっしゃいましたよね。「健康問題については、今までも、現在も、そして将来もまったく問題はないということをお約束いたします。更に、完全に問題のないようにするために、抜本解決に向けたプログラムを私が責任をもって決定し、すでに着手しております。実行していく、そのことをはっきりとお約束を申し上げたいと思います。」このように明言されました。菅官房長官、この安倍総理の約束、政府として責任をもって実行されますか?

 

菅官房長官

え~総理の約束は政府の約束(?)でありますから、そこはもちろんしっかりと責任をもって対応するのは当然のことであります。

 

委員長

山本太郎君。

 

山本太郎議員

え~次にですね、食品の安全基準について、(あの)質問させていただきたいんですけれども。現在の日本の食品中の放射性物質の基準値ってものがありますよね。これ、国際規格であるコーデックス委員会の指標に基いていると。食品による内部被曝、年間1ミリシーベルトを超えないように、放射性セシウム基準で1キロあたり一般食品100ベクレル、乳幼児食品で50ベクレル、牛乳50ベクレル、飲料水10ベクレルということなんですけれども。私、この基準値ですね、もっともっと引き下げていいんじゃないか、もっともっと引き下げるべきじゃないかと思うんですよね。

安倍総理、オリンピックのプレゼンでおっしゃってましたよね。「食品や水からの被曝量は、日本のどの地域においてもこの基準の百分の一であります。」このように断言されていました。食品安全担当の森大臣にお伺いいたします。安倍総理が断言するように、現在の基準の百分の一を目指して基準値を大きく引き下げるべきだと思います。現在かなりの数の国、わが国の食品を輸入禁止にしています。これらを解除してもらうためにも、基準値の大幅な引き下げ、有効だと思うんですけれども、森大臣いかがでしょうか?

 

森国務大臣

食品の基準値につきましては厚生労働大臣が担当でございますけれども、ご質問でございますので、食品の安全について申し上げますと、食品の安全については国民の健康の保護が最も重要であると認識のもと、科学的な知見に基づき必要な措置が講じられなければならないと思っております。そこで食品安全委員会では、食品に含まれる放射性物質について、科学的知見に基づき、客観的かつ中立公正に調査・審議を行いまして、平成23年10月に食品中に含まれる放射性物質の食品健康影響評価をとりまとめ、厚生労働省に答申したところでございます。

 

山本太郎議員

え~っとですね、環境放射線データベースというものがありまして、事故前の数値これ調べてみると全国的に概ね1キロあたり0.1ベクレル以下っていうのが水準だったんですよね。今僕たちが与えられているのが1キロあたり100ベクレル。ということは、今の安全基準ていうのは事故前に食べていたものの数値の千倍にあたる、そのような、今感覚なんですよね。

このことについてですね、何よりも、大急ぎで、子どもたちの給食に使われる食材、限りなく事故前の数値に近づけ努力っていうのを、ぜひお願いしていただきたいんです。一刻も早く。

この1キロあたり100ベクレルを食べ続けて、一体どのような人体に影響があるかというものは、これ医学的にも証明されているわけではないですよね。そのような中でこの安全基準を保ち続けるというのは非常に危険であると。特に子どもたちは大人と比べて放射線への影響、感受性、大人と比べて3倍から10倍、それ以上と言われる方々もいらっしゃいます。今子どもたちの食材を、特に給食。この給食っていうのは拒否できなかったりっていう部分もありますよね。ぜひ給食に使う食材、事故前の数値を意識しながら下げていただきたい。まず何よりも取り掛かっていただきたいっていうお願いでした。